シロアリの予防で薬剤を5年毎にまき続けると、、
お金をかけてお家を傷めているのですから、もう何をやっているのか分かりません。
現在のシロアリ業界はシロアリの予防として、5年毎に大量の薬剤を床下などにばらまきます。
「大量」というのはどの程度かと言いますと、風呂一杯分=約200リットルです。
現在、主流の薬剤は100倍の水で希釈するタイプですから、仮に薬剤が2リットルとしますとお水は約200リットルというレベルになるのがお分かりいただけるかと思います。
200リットルのうち、「198リットル=ほとんど」がお水=ただの水道水なのです。
これはシロアリの生態はおろか、家屋の構造すら無視した作業方法です。
お金編 シロアリの予防で薬剤を5年毎にまき続けるとこうなる
シロアリの予防を、お家の寿命までキッチリ5年毎に実施した場合、生涯でいくらのお金がかかるのか?を試算してみます。
お家の寿命が40年としますと、5年毎ですから合計8回のシロアリ作業を実施することになります。
20坪前後の一般的なお家ですと、シロアリ予防費用は、愛知や岐阜ですと、安く見積もってもおおよそ10万円くらいします。
10万円 × 8回 = 80万円
仮に大手ですと15万くらいしますから、15万円×8回=120万円です。
非常にもったいないです。
皆さまの大切なお金がシロアリ業者の懐に消えています。
シロアリは対象種によって、かかる手間が大きく異なります。
よって金額も変わってきます。
現在、日本に生息する主なシロアリは、集団の規模が小さく対処しやすい「ヤマトシロアリ」と、一つの集団で生活するシロアリの数が多い「イエシロアリ」という種になります。
愛知県(三河の一部地域を除く)や岐阜県に生息するシロアリの種類は、「対処しやすいヤマトシロアリ」が99%以上を占めており、イエシロアリが多く生息する地域と比べてシロアリの予防費用も駆除費用も安く済むはずなのです。
しかし現状は先述のとおり、10万円以上の高額な費用を持っていかれます。
こういう話をしますと、そういったシロアリ業者は
「イエシロアリがいるかもしれないじゃないか!」
と言うかも知れませんが、それは技術者や会社自体の経験から生息域を把握しておくべきであり、各種シロアリの生態に基づき点検すればよいのです。
そのような知識/経験に加えて、キッチリとした点検のもと、各お客さま毎の環境に応じて判断をするのが、本来の技術者の仕事であり、どの地域でもどのお宅でも画一的に薬剤を大量にばらまくことが仕事ではありません。
ヤマトシロアリ地域で上記のような、風呂一杯分もの「ほとんど水道水の薬剤」を大量散布するのは意味がなく、費用のムダです。
薬剤などというのは、本来ポイントを絞って使うものであって、無作為にばらまくものではありません。
「お客さまのため!」と言うのであれば、こういった判断ができる知識/経験を積んで、お客さまや環境にムダな負担をかけないようにするのが技術者です。
自社の利益ばかりを見て、全体を俯瞰できる業者が少ないのが嘆かわしい限りです。
家屋編 シロアリの予防で薬剤を5年毎にまき続けるとこうなる
薬剤の大量散布は、経済的な負担だけではありません。
お風呂一杯分というレベルのほぼ水道水を床下にばらまきますので、その水もまた大量に蒸発することになります。
ただでさえ換気の悪い床下に、大量の湿気が発生しますので、床下の木材たちはその湿気を受け続けなければなりません。
お金編にて「生涯で払わなければならないシロアリ作業の金額」を算出しましたが、ここでは床下にばら撒かれる水の量 ≒ 床下の木部が受けなければならない湿気の量を算出してみます。
1回の散布量が200リットルとしまして、それがお家の寿命を40年として8回
200リットル × 8回 = 1,600リットル
実にお風呂8杯分ですからね、床下の木材たちには非常に負担です。
それでも、その方法に効果があって、それ以外に方法がないというのであれば諦めもつきますが、全くそうではありません。
40年間で、100万円近くかけてお風呂8杯分もの大量の水をまいている
という結論です。
お金をかけてお家を傷めているのですから、もう何をやっているのか分かりません。
先述のとおり特に愛知や岐阜では、対処しやすいヤマトシロアリしかほぼいません。
当社は、業界のこのような悪しき慣習から脱却すべく、適正な作業と適正な費用で活動することで多くのお客さまにご満足いただいています。