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新築のシロアリ対策や予防 ベタ基礎
新築でシロアリが出たら嫌なものです。
しかしながら、現実に新築2、3年目でシロアリやシロアリの羽アリが発生する例は、思いのほかあります。
そのために事前に対策できることがあれば実施したいものです。
新築でやるべきシロアリ対策は、以下のとおりです。
①ベタ基礎仕様にする
②床下への点検口を設ける
③床下点検が可能なように、高さを40cm以上とる
④ベタ基礎を打つ前に、土壌にも薬剤をまく
では順番にご説明します。
①ベタ基礎仕様にする
昨今の新築は、ベタ基礎が標準になりますので、特に問題ないかと思います。
ベタ基礎にする理由としては、シロアリがもしいるとしたら、その敷地の地中にいますから、その上にコンクリートを敷き詰めたベタ基礎があれば、それが大きなガードになり、シロアリは上がって来にくくなります。
つまりベタ基礎は、防蟻性能に長けているのです。
②床下への点検口を設ける
正直に申し上げて、シロアリを完全に防ぐことは現実的になかなか難しいです。
ではどうすればいいかと言いますと、シロアリの侵入に気付けるように「点検できる状態」にしておくことが重要です。
一般的なシロアリ業者は、「5年ごとに薬剤をまきしょう。そうしないとシロアリに侵入されますよ。」と言いますが、薬剤をまいても侵入される時はされます。
実際に薬剤処理をしても、被害に遭った例もありますので薬剤はあくまでも補助であって、メインは点検することにあります。
点検口に関しては、ベタ基礎同様、最近の新築では標準仕様になっていますので、問題ないと思います。
③床下点検が可能なように、高さを40cm以上とる
これは②と同様の考え方ですが、床下が極端に狭くて入れないというのが、床下を点検できないので、一番良くないのです
。
先述のとおり、シロアリを完全に防ぐことは難しいですので、可能な限り点検ができる環境を作っておくことが肝要です。
④ベタ基礎を打つ前に、土壌にも薬剤をまく
これは、先述のとおりシロアリというのは、床下の地中にいて、巣の拡大やエサを求めて、のような条件がそろうと地上(床下)に上がってきます。
しかしベタ基礎を打ったあとは、ご存知のとおりその下の土壌に薬剤をまくことはできませんので、新築のベタ基礎を打つ前にしかそのチャンスはありませんので、
可能ならばやっていただくことをお勧めします。
ちなみに基礎を打った後の木材の骨組みの状態では、木材に薬剤を散布はします。
さて、冒頭で申し上げました
「新築2、3年目でもシロアリやシロアリの羽アリが発生する」
についてもご説明しますと、新築の際は工事により地面に振動や衝撃などを与えたり、コンクリを打つことで地表の密閉度が変わります。
そうするともし地中にシロアリがいた場合、それらの振動や密閉度の変化により、シロアリが活発化するキッカケになります。
活発化したシロアリ(女王アリ)はどんどん卵を産み個体数が増えて、巣も拡大します。
しかし巣の拡大が、女王アリの卵の生産に追いつかない場合、巣の大きさ(広さ)に対してシロアリの個体は過密状態になります。
その時に増え過ぎたシロアリをどうするかと言いますと、羽アリとして外界に放出するのです。
これが新築2年目、3年目に羽アリの出るケースの原因です。
※一般的なシロアリ業者は、羽アリを単なる巣別れと思っているケースが多いですが、実は口減らしがメインなのです。
ベタ基礎を打つ前に薬剤を散布する目的は、もしシロアリがいた場合、これらを抑えられるなら抑えたいというものです。
しかし抑えらえれない可能性はもちろんありますが、発生したら点検して、駆除すればよいのです。
といった感じで、新築ではできることはやっておきましょう。